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At the Moment

昭和40年代への誘い 〜〜〜 産業ロック製作所謹製
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大宅壮一先生中共漫遊記
 大相撲秋場所ですが、またまた大鵬の優勝でした。強いです。通算で22回目の優勝だとのこと。本割りでは柏戸が大鵬を寄り倒して、優勝決定戦に持ち込んだのですが、決定戦では物いいがついたものの、結局大鵬の勝利というドラマチックなものでした。
 その大鵬ですが、来月二日には婚約発表だそうで、両手に花ですな。おめでとうございます。




新聞斜め読み




「中国孤立を工作? ブ・ソ連書記長の東欧訪問 ベトナム支援からめて」
(読売新聞昭和41年9月26日夕刊2面)


「これまでソ連はベトナム支援の統一行動をかかげて共産圏の多数派工作を推進し、そこでは中国孤立が"陰の目的"とされていたのだが、こんどはベトナム支援を旗印としながらも、中国孤立を正面の目的として積極化しはじめたのではないかと考えているわけだ。これはいいかえると、中国排除がベトナム支援にとって必要だという論理になってくる。」


ベトナムも、頼りの親玉がソ連と中国に分裂して大変ですね。しかし、朝鮮戦争のように、すっぱりと「西側」対「東側」の図式ならなかったがために、むしろ米国が苦しんでいるようにみえるところも、皮肉な感じ。



「紅衛兵が"焚書"運動」
(毎日新聞昭和41年9月26日朝刊2面)


「【モスクワ二十五日AFP】ソ連青年共産同盟機関紙、コムソモリスカヤ・プラウダの北京特派員が二十五日伝えるところによると、紅衛兵は中国全土で目下"焚書 "を進めている。これは九月十日以降、毛沢東精神にそぐわない書物の所持を禁じたもので、これが決められてから人々は古い書物や翻訳、外国書籍、現代作家の作品などをくず屋に渡して身の安全をはかろうとしているといわれる。」


きっとやってるだろうと思ったら、やっぱり焚書をやってたみたい。革命時の定番メニューですね。



「大宅壮一氏らが見た中国 革命まだ成功せず 対日認識には時代錯誤」
(読売新聞昭和41年9月26日夕刊2面)


「【香港・星野特派員二十五日】大宅壮一氏を団長に、大森実、三鬼陽之助、藤原弘達、梶山季之氏らからなる「中国ノン・フィクション視察団」一行が、二十五日香港に帰ってきた。二十六日間の大陸旅行で一行が下した中国診断は、前日の自民党議員団とはうって変わったきびしいものである。一行は文化大革命を中国製空想マルクス主義と断じ、新毛体制にしても、いわば毛沢東主席を奪い合うタックル競争の最中で、いまは林彪副主席が主導権を握っているが、先はわからないとして、中国の現状を「革命いまだ成功せず」「歴史的曲がりかど」にあるとみている。(中略)
 大宅 紅衛兵運動は一種のジャリ革命ないしはレジャー革命といえる。外国では大学生がリードするが、こちらは中学、高校生が主体だから、知的レベルが低い。一般民衆はソッポを向いている。それだけに、おとながどう考えているか疑問である。第一に、文化大革命そのものが常識はずれだ。戦争中の国家総動員みたいだものだ(中略)
マルクス・レーニン主義と毛沢東主席の関係をいうなら、日蓮と創価学会の池田大作氏の関係といえよう。しかも、第一の敵はソ連で、反米は当て馬とみた。将来、超軍事大国になる可能性がある。」


『ジャリ革命』とは、いかにも大宅先生らしいネーミング。池田先生の例えも、大変分かりやすくてイイですね。



「趙安博氏の招宴を断る 大宅考察組 中共に「からい採点」」
(毎日新聞昭和41年9月26日朝刊2面)


「【香港二十五日上野特派員】(中略)
 一行の団長格の大宅壮一氏は、北京で中日友好協会秘書長の趙安博氏の招宴を断ったことを明らかにし、つぎのように語った。
『趙安博氏の招宴を拒否したの彼が日本の独立を認めないような言い方をするのに反発を感じたためである。そのような人々が日本との窓口をつかさどっており、それに日本がペコペコしている乞食根性を今後ただすべきだと思う』」


お次も大宅先生、怪気炎の巻。しかし、向こうに乗り込んで宴会を断るとは、さすがに肝が据わってます。



「周総理・訪中議員団の会談全容 自民野党に期待 日中復交短期間にはムリ 周総理発言」
(読売新聞昭和41年9月26日朝刊5面)


「さる八月二十八日から中国を訪問した自民党の小坂善太郎、古井喜実氏ら有志議員団は二十五日夜帰国したが、一行から明らかにされた周恩来総理と同議員団との会談内容はつぎのとおりである。(中略)
周恩来総理 皆さん方は自民党内の野党的各派からの人という色彩が強いのではありませんか。皆さんは自民党内の野党大連合ですね。自民党各派の野党連合のみなさんの来られたことを歓迎します。
 私たち中国がみなさん方を歓迎するのは、いくつか理由があります。じつは中国と佐藤政権は対立しています。しかし、私たちの見解とみなさん方の見解は接近しているから招待したのです。そして最重要な点は、みなさん方が中日友好を促進しようという意向をもって来られたことです。(中略)
(自民党議員団側から質問)周先生はさきほど「自民党内の野党」といわれましたが、わたくしたちは党内野党ではありません。それは表現の間違いです。
周総理 それは通訳が悪かったのです。」


この記事は、笑ったなー。思いっきり野党扱いにしておいて、『それは通訳が悪かったのです』。どう誤訳したら、「野党」じゃない言葉が「野党」になるんだろう。こっちの代表も、「ジャリ革命、ご苦労様です」とか言って、シレッと『それは通訳が悪かったのです』とか言ってみればいいのに。



「著作権料廃止を要求 紅衛兵」
(日本経済新聞昭和41年9月26日夕刊2面)


「【北京二十五日AFP】(中略)
 紅衛兵はさらに作家、作曲家、画家、彫刻家などあらゆる芸術家の著作料の廃止を要求しており、その代わりの芸術家に一月十五元とその家族一人につき同額を支給することを提案している。」


ついに著作権にまで紅衛兵の手が伸びてきました。しかし、『芸術家に一月十五元』って、芸術家かそうでないかは、誰がどのように決めるんだろう。



「台風26号 山梨、静岡に大被害 死者・不明三一五人」
(毎日新聞昭和41年9月26日朝刊1面)


「関東、東海、東北地方をまともに襲った台風二十六号は一夜あけて二十五日、被害は予想外にふくれ上がった。本社の調べによる東日本関係の災害は二十六日午前三時現在、死者百八十三人、負傷七百六十六人を出した。とくに台風の直撃をうけた山梨、静岡県下は高潮、山津波などの惨状が刻々判明、山梨県富士五湖地方の南都留郡足和田村の西湖、根場両区に山津波が襲い死亡、行方不明あわせて百人を出し全滅の惨状。また山梨県境に近い静岡県安倍郡梅ヶ島村の梅ヶ島温泉街が濁流に流され連休を楽しんだ観光客ら三十三人が死亡、行方不明になるなど悲報があいつぎ、九月台風の恐ろしさをまざまざと見せつけた。いずれも山沿い地区で救助車の活動も思うにまかせず、難航をつづけている。また埼玉、群馬、福島、神奈川県など各所で犠牲者が続出した。このような大きな災害を出したのは、あっという間にかけ抜けた"スピード台風"の襲来で避難する間もなかったことがあげられる。台風一過後も余波がぐずつき、深いきず跡を残した被災地は跡を追うように迫っている台風二十七号の接近に不安の色を濃くしている。」


昨日の一方から一夜あけて被害の詳細が明らかに。かなりの被害がでていました。悲惨な被災地ですが、その中に明るい話題も。



「"死の村"に中学生が生きていた 泥のすき間に36時間 母親たちが救い出す 西湖」
(読売新聞昭和41年9月26日夕刊11面)


「サヨさんは二十六日朝から、自衛隊員の手をかりて家のつぶれた跡を一生懸命に掘り返しはじめた。せめて、むすこの死体を一日も早く楽にしてやりたいという、ただそれだけの願いで---。
 午後零時過ぎ、つぶれた家の下のニワトリ小屋のそばに積んであった養蚕箱の中に、はだか同然の富士雄君が毛布をかぶってうずくまっているのを、おじの忠男さんがみつけた。富士雄君はかすかに動いていた。「オーイ生きているぞ」と忠男さんは思わず叫んだ。直ちに土の掘り起こしがはじまった。
 懐中電灯を手に持ったまま富士雄君が出てきた。あまりのショックに口もきけず、うつろな表情でみんなの顔を見回すばかり。ただちに同部落公民館に運ばれ、待機中の医師の診断を受けたが、全身にかすり傷を負っているだけで異常はなかった。
 サヨさんは泣きながら「おまえ、生きてたんだね」とうわごとのように繰り返していた。」


不幸中の幸い、という感じですが、大きなケガもなくて本当によかったですね。



「日の丸衛星は失敗 第四段、姿勢制御できず 内之浦」
(読売新聞昭和41年9月26日夕刊1面)


「【内之浦】わが国初の"日の丸衛星"が期待された東大宇宙航空研究所の四段式ロケット「ラムダ4S型」一号機は、快晴の二十六日午前十一時五十八分、鹿児島県肝属郡内之浦町の東大鹿児島宇宙空間観測所から発射角六十六度、機首を真東に向け打ち上げられた。
 一段目、二段目は順調だった。白煙は真っすぐに尾を引いて南の空に消えていった。約二分後三段目が点火された。二十五秒後三段目は切り離され、姿勢制御するためにロケットにスピン(毎秒三回転)がかけられた。打ち上げ六分五十秒、四段目が打ち出された。
 しかし、第三弾の切りはなし後、第四段の球形ロケットエンジンつき衛星本体の上下角、左右角に大きなくるいを生じた。このため衛星本体の姿勢制御がうまくゆかず衛星軌道にはのらなかった。」


残念でした。ただ、今回のロケットはミュー計画のための準備という意味合いもあり、ある程度は折り込みずみだったとのことです。



今日の殺伐




「交通事故の死者 一万人を越す」
(毎日新聞昭和41年9月26日朝刊1面)


「ことしの交通事故の死者が二十五日午後九時現在、ついに一万人を突破、一万四人となった。この調子でいくと、これまで史上最高だった三九年の年間死者一万三千三百十八人をはるかに越す"暗い新記録"が出そうである。」


日露戦争での最激戦だった旅順攻略戦は7カ月間で戦死者一万五千人を数えましたが、ここ数年、毎年その戦闘と同程度の数の人が交通事故で亡くなっているということなんですな。



「アパートで男殺される 巣鴨 ケンカの外人客捜す」
(読売新聞昭和41年9月26日夕刊11面)


「二十六日昼、東京・巣鴨のアパートで独身の元銀行員(今井浩祐さん)が殺された。警視庁捜査一課は殺人事件として巣鴨署に捜査本部を置き捜査をはじめたが、二人連れの外人の訪問客と事件直前いい争いをしているのを近所の人が聞いており、この外人を重要参考人として追求している。(中略)
 アパートの人の話では殺される直前の午前一時半ごろ、二人連れの外人がたずねてきて、一人がアパート入り口に、一人が今井さんの部屋にはいって、今井さんと日本語で言い争いをしていた。このため本部ではこの二人連れの外人を重要参考人として追求しているが、部屋にいた男は二十四、五歳、一メートル八○、中肉、おも長の白人だったという。入り口の白人も同じような感じだった。アパートの入り口にオートバイのタイヤらしい跡が残っていたことから、二人はオートバイで乗りつけてきたらしい。」

白人の犯行ということは、麻薬とか武器密輸がらみなんでしょうか。
| - | 17:07 | comments(2) | trackbacks(1) | pookmark |
この頃の新聞の見出しは、かなり無理な略語を使うことが多いんですが、今日の記事で言うと、最初の

「中国孤立を工作? ブ・ソ連書記長の東欧訪問」

が、その一例。「ブ・ソ連書記長」って誰か分かりますか?

「ブレジネフ書記長」

です。

知らないと絶対分からないですね。というか、「ブ」を入れずに「ソ連書記長」だけでイイと思うんですが。
| 産業ロック製作所長 | 2006/10/21 5:16 PM |

free cingular mp3 ringtonesコメ
| free cingular mp3 ringtones | 2007/09/24 9:27 PM |










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