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At the Moment

昭和40年代への誘い 〜〜〜 産業ロック製作所謹製
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親友を元気づけようとして殺人
 鳴り物いりで発表されたトヨタカローラですが、いよいよ発売日が決定です。

「トヨタの新型カローラ 来月五日発売」
(毎日新聞昭和41年10月20日夕刊10面)

「トヨタ自動車は二十日、新型大衆車"トヨタ・カローラ"を来月五日に発売すると発表した。」

1077cc 60馬力のエンジンで、価格はスタンダード43万2000円、スペシャル47万2000円、デラックス49万5000円。横綱がいよいよ大衆車市場に来るとあって、ライバルも戦々恐々たる様子。



新聞斜め読み




「中共、板門店会談に欠席 北朝鮮の拒絶で?」
(毎日新聞昭和41年10月20日夕刊2面)


「【板門店(韓国)二十日近藤(隆)特派員】第二百三十回の朝鮮戦争軍事停戦委員会本会談は二十日午前十一時から板門店の停戦会議場で開かれたが、共産側の中共代表は同日の会談に欠席した。中共代表の本会議欠席は十一日の第二百二十九回本会議に続くものであるが、中共代表が連続二回、休戦本会議に欠席したことは異例のことである。
 会議の取材に参加した北朝鮮側記者団は、中共代表の欠席を「病気によるもの」と説明したが、南側観測筋は北朝鮮の要請によるものではないかとみている。北朝鮮労働党は六月に中共・ソ連路線を排する"自主独立路線"を打ち出したが、連続二回の中共代表団の欠席は、この自主路線の現われであり、北京・平壌側の意見対立が一層増大していることを示すものとして、今後の動向を注目している。」


韓国側の推測なので確証はありませんが、中ソがここまでこじれると北朝鮮もちょっとソ連の顔を立てないといかん、と判断したのでしょうか。国際的な孤立化を深める中共の打つ手は、次のニュースに。



「中共、近く四回目核実験か」
(毎日新聞昭和41年10月20日朝刊3面)


「【ニューヨーク十九日共同】十九日付のニューヨーク・タイムズ紙が米政府原子力委員会筋の情報として伝えるところによると、中共は近く四回目の核実験を行う模様である。新疆のロプノールにある核実験場では準備が着々と進んでおり、ジョンソン米大統領の極東訪問の時期をねらって爆発させるおそれもある。」


とりあえず、核兵器所有をアピールすることで、孤立化しても平気だぞ、という意思表示を示すというところでしょうね。恐ろしいことですが。



「社説 北京からの報道について」
(毎日新聞昭和41年10月20日朝刊5面)


「いわゆる文化大革命に関する報道について、北京駐在の日本人特派員の活動が、内外から高く評価されている。「文化整風」から紅衛兵の出現にいたる、中共治下の中国の大変動の真相を、最も客観的に報道してくれたのは、北京に特派員を送っている日本各社の通信であった。それによって、われわれは、この隣国に起こった異変の実態をほぼつかむことができたし、東京にいる外国特派員にとっては、それが貴重な取材源になったといわれる。北京には、共産圏諸国と、英仏など中共を承認している国の少数の特派員が駐在するが、外国で、日本人記者の果たした役割が、これほど高く評価されたことは少ないであろう。(中略)
 共産中国では「新聞は商品でなく、共産主義の宣伝のために奉仕すべきもの」(人民日報)であって、反党はもとより、党にとって好ましからぬ報道や評論はけっして掲載しない。だから、共産中国で新聞を読むということは、興味や楽しみのためではなくて、党の指導方針を知るための「学習」目的からなのである。
 このように、新聞の任務と性格が、わが国のような自由な新聞とは全く違うのであるから、取材源としてのこれらの新聞の読み方が、どんなにむずかしいかも、およそわかるであろう。文化革命についての報道が、比較的自由であるかにみえる理由の一つは、文化革命のおもな対象が「ひと握りの党内の実権派」にあるからかもしれない。文化革命のあらしが一過した後に、ふたたび取材・報道上の困難が強まる可能性もないとはいえない。」


中共が、文化大革命の取材には比較的寛容なのは、この革命の標的が党内の実務派に向けられているからではないか、という推測は面白いですね。この社説によると、文革以前はどこに取材にいくにも当局の許可が必要で、一般民衆を直接インタビューすることなど不可能だったそうです。となると、現在の日本の特派員の報道は、現在のところ中共首脳部の思惑から大きく外れてはいないということなんでしょう。



「バノコン輸入から小売まで---疑惑の筋道」
(朝日新聞昭和41年10月20日朝刊14面)


「とめどもなく広がってきた政界の疑惑のなかでひときわ目立っているのが「バノコン」---バナナ、ノリ、コンニャクの輸入と国内販売をめぐる"黒い霧"で連日、野党の追及はきびしい。十八日の衆院商工委員会で、三木通産相はバナナの取引の実態を「複雑怪奇」と表現したが、この三つは(1)輸入が自由化されていないので、輸入ワクをつかんだ業者の利益が大きい(2)国内需要が強く、高い値段で売れるため、輸入価格との差益が大きい(3)保存がきかない品物なので流通機構の改善がむずかしい、など共通の特徴があり、これらが疑惑を生む背景になっているようだ。「バノコン」が輸入されてから消費者の手に渡るまでの筋道を追い、疑惑の根源をさぐってみよう。」


バナナに関しては、1966年10月18日の日経の記事があったので割愛。ノリとコンニャクは、国内産では足りない部分について政府の許可のもとで輸入しているとのことですが、国内産より安い外国産の物の差額が流通過程や国内産業保護名目での保証ですいとられ、ほとんど国内産と同価格になる。その甘い汁が、周囲にフリまかれているという構造らしいです。



「池袋の中学生とわかる 密航の外国船から電報」
(朝日新聞昭和41年10月20日夕刊11面)


「【横浜】十五日横浜港からハワイ、アメリカ向けのリベリア貨客船オリエンタル・ジェード号で密航、船内で保護された三人の少年は東京・豊島区立池袋中三年(いずれも十五歳)たちに間違いないことが二十日朝、同船から船会社の代理店あての電報でわかった。」


昨日の毎日夕刊の記事が確認されたようです。受験勉強に疲れて海外逃亡を図ったんでしょうか。ところで見つかるまでは、何を食べてたんでしょうか。食料を持ち込んでたのかな。



「運転士失神、国電あわや 横浜線 駅を70メートル行き過ぎる」
(毎日新聞昭和41年10月20日朝刊15面)


「【横浜・相模原】進行中の国電の運転士が激しい頭痛のため失神状態となったため、ブレーキが正常にかからず、停車駅を七十メートルも走り過ぎる事故が十九日夕、国鉄横浜線であった。三十九年にも京浜東北線で同じような所があり、いずれも大事にはならなかったが、多数の乗客の声明を預かるだけに、十分な健康管理が望まれている。
 午後四時十五分ごろ、神奈川県相模原市矢部の国鉄矢部駅に八王子発東神奈川行き下り電車が停車せずに約七十メートル行き過ぎてやっと止まった。駅員がかけつけると運転席で関口運転士が頭をかかえて苦しんでおり、すぐ降ろしたがすでに失神状態だった。ブレーキをかけたが、失神状態のためよくかからなかったらしい。(中略)
 東鉄管理局・轟富男運転部長の話 失神などで運転士がコントロールから手を離せば、自然にブレーキがかかって電車がとまる"デットマン装置"をつけたものは国鉄にまだない。地下鉄などではとりつけているので、国鉄でも採用しようとしたところ、労組の反対で実現しなかった。」


大きな事故にならなくて何よりですが、『労組の反対で実現しなかった』とは。対立は根深いですね。



「兵器会社へ乱入 無政府主義者?の一団 田無」
(朝日新聞昭和41年10月20日朝刊15面)


「十九日午後一時四十分ごろ、東京都北多摩郡田無町、日特金属工業会社から「黄色のヘルメットをかぶり、白マスクに黒の作業服を着、こん棒を持った十数人があばれている」と一一○番が田無署にあった。パトカーが急行したが、騒ぎは十数分続いて終わったあとで、工場のガラス約五十枚が割られ、電話線、動力線も切断されている。同署は警視庁公安一課の協力で調べているが、日特金属工業はブルドーザーを作るかわわら機関銃などの兵器を生産している会社で、あばれた十数人のグループは西側のヘイを乗越えて乱入、「兵器生産を中止せよ。二一反戦ストを徹底しよう」との反戦ビラをばらまいた。
 会社側が制止したため、あばれ出し、本館にある社長室を角材でこわし、電話交換室の電話線を切断、かけつけた総務課長ら社員に目つぶしのはいった袋を投げつけ、窓ガラスを割って逃げたが、けが人はなかった。
 警視庁公安一課では、ビラの内容や前後の事情から、さる九月ごろから都内で活動を始めた無政府主義グループの「ベトナム反戦直接行動委員会」のメンバーと見て追求しており、自称町田市森野の大学生(一九)ら三人を威力業務妨害と暴力行為の疑いで逮捕したが、いずれも黙秘している。」


アナキストの登場。電話線、動力線も切断ということで、当局は、経験のある者たちが周到に準備した犯行との見方を強めているそうです。



今日の殺伐




「隣室の人妻を殺す」
(毎日新聞昭和41年10月20日夕刊11面)


「【横浜】二十日午前七時十分ごろ、横浜市鶴見区の会社員、出口恵三さん(二八)方で、妻の徳子さん(二四)の悲鳴が聞こえるので管理人、井梅キヨさん(五二)がかけつけたところ、隣室の運転手、遠藤藤雄(三一)が徳子さんの上に馬乗りになっていた。井梅さんが鶴見署に一一○番して部屋に引き返すと、徳子さんは胸を七ヵ所、鋭い刃物で刺されて死んでいた。遠藤は逃げた後だった。同署は日ごろから徳子さんにいいより、ことわられ刺し殺したものとみて、遠藤を殺人の疑いで指名手配した。」


とんだ隣人。アパートでは、薄い壁の隣の住人がどんな人間なのか分からないですから、怖いです。



「駒沢公園に若い男の他殺体"殺した"と男が自首 」
(朝日新聞昭和41年10月20日朝刊15面)


「二十日午前一時半ごろ東京都世田谷区深沢町一ノ一八○の駒沢オリンピック公園近くの世田谷署駒沢派出所に、二十四、五歳、労務者風の男が「人を殺した」と自首してきたので、身柄を同公園担当の多摩川署に移すとともに、公園内を調べたところ、同二時ごろ、公園内の児童遊園地付近に二十一、二歳の男が首をしめられて死んでいるのを見つけた。
 同署で自供した男を殺人容疑で逮捕、調べているが、男はかなり酔っている。」


「"親友を元気づけようとした" 駒沢公園殺人の店員」
(朝日新聞昭和41年10月20日夕刊11面)


「二十日未明「駒沢オリンピック公園で友人を殺した」と、自首してきた男は、多摩川署で調べたところ東京都世田谷区、勝浦洋児(二○)で、殺されたのは高橋孝さん(二○)とわかった。
 自供によると高橋さんとは中学時代の同級生で、最近、高橋さんがノイローゼ気味なので元気づけてやろうと散歩に連出し、公園近くのレストランで食事をしウイスキーを飲んだあと公園の砂場でうさ晴らしに取っ組合いをし、首をしめたところ高橋さんがぐったりなったという。」


中学時代の友人が落ち込んでいるので景気づけに酒を飲んで、公園で取っ組み合い、とここまでは青春ドラマのような展開でしたが、まさか力みすぎて絶命させてしまうとは...。もうちょっと加減しろよと言いたい。
| - | 13:02 | comments(1) | trackbacks(2) | pookmark |
文化大革命に関する毎日の社説について。

記事中、

「文化革命のあらしが一過した後に、ふたたび取材・報道上の困難が強まる可能性もないとはいえない。」

と懸念していますが、この心配は不幸にして的中し、1967年から中国側による日本の記者の再入国拒否がなんどか宣告されています。気にくわない記事が掲載されると、「君のところの記者は入国させない」と逆アップを喰らわされてしまうわけです。

でも、何故か朝日新聞は日中両国の国交が回復するまで、一度も再入国拒否処置を喰らわなかったんですよね。

当時の詳しい報道の状況は、このページに掲載されていますので、ご参考までに。

http://web.sfc.keio.ac.jp/~takaki/hpdata/project.htm
| 産業ロック製作所長 | 2006/11/05 1:45 PM |










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