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At the Moment

昭和40年代への誘い 〜〜〜 産業ロック製作所謹製
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我が国の人口革命とソ連の革命記念日
 宇宙開発のニュースを一つ。ジェミニ計画の無事終了を受け、いよいよ月着陸を目指すアポロ計画が始動。

「米 ルナー2号打上げ」
(毎日新聞昭和41年11月7日夕刊1面)


「【ケープケネディ六日UPI】米国は米東部標準時六日午後六時二十一分(日本時間七日午前八時二十一分)ケープケネディ基地から月衛星ルナー・オービター2号をアトラス・アジェナ・ロケットで打ち上げた。
 ルナー・オービター2号は四日後に月の軌道に乗るよう計画されている。これに成功すれば、備え付けられた二個のカメラが三百六十八枚の月面写真を撮影し、将来
の月探検(アポロ計画)の軟着陸地点の資料とする。」

今回のルナー2号は、アポロ計画の前哨戦。写真撮影等、データ収集がうまくいくとよいですね。



新聞斜め読み




「進む"人口革命" 急速に先進国型へ 少ない出産・延びる寿命 対策はまだ手さぐり」
(朝日新聞昭和41年11月7日朝刊2面)


「いまわが国では静かな"人口革命"が進んでいる。この現象をひとことでいうと人ロ膨張を続ける未開発諸国タイプから、一定の人口水準を保ちながら大してふえもせず減りもしない先進諸国タイプへの移行だがわが国の場合にはこの移行のテンポが速く、きわ立っているのが特徴。このため老人福祉対策や児童の保護政策など先進諸国で、すでに常識となっている各種対策が、はなはだ立遅れており、このままでは人口の先進性と政策の後進性がもたらす割れ目がますます広がりそうな情勢だ。
 厚生省人口問題研究所の調べでは、わが国の人口増加率は戦後(二十二−二十四年)のベビー・ブームをへて、次第に低下し、三十年以降は年平均増加率一%前後で十年間にわたってほぼ横ばいの様相を示している。この数字から一人の女性が一生の間に産むこどもの数を推計すると平均二人たらず。戦前の四−五人、戦後二十五年ごろまでの三−四人からぐっとへっている。(中略)
 平均寿命の延び率がさらにぐんと高まることも十分予想される。このような出生率の低下と寿命の延びはわが国の人口構成に大変動をもたらし、同研究所の推計では昭和九十年には六十五歳以上の老人が全人口の二〇%(四十年は六%)を占める。"静かな革命"といわれるわけだ。
 人口構成の変動に加えて、世帯の細分化傾向はますます強まっている。総理府統計局がまとめた昨年十月一日現在の国勢調査結果でも、一世帯あたりの平均人員は四・〇五人、三十五年(四・五四人)をさらに下回っている。(中略)
 このように、どんどん進行している人口革命に対して、政府の施策はまだ手さぐりの段階。人口問題研究所の館所長は、この現状について「これまで日本の人口は多過ぎるという固定観念があり、出生率の低下によって人口問題は解決したとみる錯覚さえある。現実は、それどころか、この変動にどう対処するか、重大な局面にさしかかっている」と警告している。」


昭和90年は西暦でいえば2015年。その頃には高齢人口が全体の20%に達しているだろうとのこと。政府は、昭和43年度から児童手当制度を創設する予定とのことですが、『さしあたり第三子からにするなど、徐々に前進させることにしたい』(鈴木厚相)と慎重な構え。人口問題研究所の所長の話ではないですが、ついこの間まで『日本は人口が多すぎる』と言われてきましたから、なかなか方針転換も急には難しい感じがします。



「徴兵数を減らす マ米国防長官声明 ベトナム派兵も緩和」
(毎日新聞昭和41年11月7日朝刊1面)


「【ワシントン六日中尾特派員】マクナマラ米国防長官は、五日テキサスの農場で休養中のジョンソン米大統領を訪れて懇談したあと、明年のべトナム戦争のための米軍兵力はことしほど急速には増強されないだろう、との声明を発表したが同長官はこの根拠として北ベトナムおよびベトコン(南ベトナム解放民族戦線)が勝利の可能性を失ったことをあげている。
 したがって(1)明年の米軍の徴兵数はことしより少なくなる(2)明年のベトナム派遣米軍はことしの二十万人増強に比べ、大幅に滅る(3)爆弾生産計画が縮小される可能性が大きい(4)飛行機の出撃回数も現在の月間二万五千機よりふえない---ことを明らかにした。
 このマクナマラ言明にもかかわらず、ジョンソン大統領は前日の記者会見で、ウェストモーランド駐ベトナム米軍司令官が米軍兵力の増強を要請していることを明らかにしたばかりであり、またマクナマラ言明のいうように、兵力増強がかりにスローダウンしても、現在の南べトナムで米軍兵力はすでに大幅に増強されたあとで、この声明の結果、ベトナム戦争が戦線縮小に向かって動き出す可能性はきわめて少ないとみられる。」


確かに既に大幅に兵力は増強されていますが、ゲリラ相手の戦闘は正規軍相手の戦闘とは違って、数字で示される兵力の差が実戦であらわれにくいですから、これからどう転ぶかは予断を許さないでしょう。とはいえ、米国内でかなり厭戦気分が広がっているようで、その雰囲気を沈めるための発表だと思われます。



「防衛力を一層強化 ソ連国防相 革命記念日で布告」
(毎日新聞昭和41年11月7日夕刊1面)


「【RP七日東京】七日朝のモスクワ放送によると、マリノフスキー・ソ連国防相は十月社会主義革命四十九周年記念日に当たり、つぎのような布告を発表した。
 一、ソ連の共産党と政府は、ソ連国民の根本的利益を表現してレーニン的外交政策をたゆまず追求している。
 一、ソ連の平和愛好的方針は、米帝国主義者を先頭とする世界反動の側から強い抵抗を受けている。米国の侵略的な独占資本グループのために国際情勢は先鋭化し、新たな世界戦争の危険が強まっている。世界憲兵の役割を公然と引き受けた米帝国主義は、ベトナム人民に対して流血の戦争を進め、他国の内政に乱暴に介入している。
 一、西独軍国主義者の政策は、平和の事業にとって大きな脅威となっている。彼らは核兵器を手に入れようと努めており、その報復主義的計画を実現しようと再び企てている。
 一、ソ連の共産党と政府は祖国の防衛力のいっそうの強化、もっとも近代的な兵器と軍事機材による陸、海軍の装備のため必要なすべての措置をとっている。ソ連軍人は社会主義共同体諸国の軍隊との緊密な軍事的同盟の下で、侵略者を破滅させる用意がある。」


中国との路線対立の中で、米国とは宥和政策をとっているとされるソ連ですが、それでも革命記念日にはこれぐらいのジャブは見せるんですな。で、中共と米国は革命記念日にこんな言葉を寄せています。



「中共、指導者の名記さずに祝電」
(毎日新聞昭和41年11月7日夕刊1面)


「【RP七日東京】七日朝の北京放送によると、中国共産党中央委、全国人民代表大会常務委は六日付でソ連共産党中央委、最高会議幹部会、閣僚会議にあて祝電を送った。
 「中国人民はソ連人民が十月革命の光栄ある伝統を受け継ぎ、発揚するよう熱烈に希望する。ソ連人民が偉大なレーニンの開いた革命の道に沿って引き続き前進するよう希望する。両国人民が共同して努力し、両国人民の間の友情を守るよう熱烈に希望する」
 【注】この祝電には中共指導者の名前が記されず、またソ連指導者を無視して、組織から組織へ祝意を表する形式がとられたのは今回が初めてである。ソ連は今年の中共の国慶節(十月一日)に際し、指導者の名前を書かない祝電を送ったが、こんどの中共の祝電はそのしっぺ返しともいえる。」


やはり、こじれた中を反映して、中共はややこしい祝電を送ってきました。



「平和の努力約束 米大統領祝電」
(毎日新聞昭和41年11月7日夕刊1面)


「【モスクワ六日ロイター=共同】六日のタス通信によると、ジョンソン米大統領は同日、十月革命記念日にさいしポドゴルヌイ・ソ連最高会議幹部会議長にあて祝電を送り、つぎのように述べた。
 「私は米ソ両国民が真実の世界平和を望んでいることを知っている。この崇高な目標達成のために私はどんな努力も惜しまないことを約束する」」


一方、米国からは結構素直な祝電内容。「米帝」云々の非難声明は、時候の挨拶なみのいつものセリフなんで大して気にしないということなんですかね。



「米人ドラマーを逮捕 大麻三十グラムを押収」
(日本経済新聞昭和41年11月7日夕刊7面)


「厚生省関東信越地区麻薬取締官事務所は七日午前二時ごろ、東京都港区芝公園付近の路上で来日中の米人ドラマー、トニー・ウィリアムス(20)を大麻を吸っていた疑いで逮捕、もっていた大麻約三十グラム(時価約十五万円)を押収した。
 同事務所はウィリアムスを目黒署に留置、入手経路などについてさらに追及している。
 ウィリアムスは本名チリモン・A・ウィリアムス。一九四五年シカゴに生まれ、現在ニューヨークに住む黒人ドラマーで、最近モダンジャズのドラム奏者としてめきめき売り出し、十一月三日から東京、長崎など各地で公演したアート・ブレーキーら七人の「ドラム合戦」のため11日来日した。」


17歳にしてマイルス・デイビスのクインテットに加わった天才ですが、とんだ味噌がついてしまいしまたね。なにも、芝公園なんかで吸わなくてもよさそうなもんなのに。



今日の殺伐




「若い母、赤ちゃんを殺す 毎晩泣かれてノイローゼ」
(毎日新聞昭和41年11月7日夕刊11面)


「七日午前二時五十分ごろ、東京荒川区、佐藤照雄さん(三二)は、隣室に寝ていた妻のとみ子(二五)が血まみれではいってきてドシンと倒れる音で目をさますと、とみ子は「死にたい。子供が、子供が……」と叫んでいた。隣室をのぞくと、ベビーサークルに寝ていた長男の学ちゃん(生後二十八日)が腰ヒモで首を絞められて死んでいた。とみ子は学ちゃんを絞め殺したあと、台所にあった包丁で自分の胸二ヵ所と手首を刺して自殺をはかり、十日間の負傷。
 とみ子は十月九日、台東区、下谷病院で学ちゃんを産んだが、学ちゃんは予定より一ヵ月早く生まれた未熟児で、体重が二〇六〇グラムしかなかったため、十一月三日まで同病院に入院していた。退院するときは体重も二、八七五グラムまでになり、普通の赤ちゃんと変わりはなかったが、母乳の出が悪く、学ちゃんがよく夜泣きするところから、育児ノイローゼにかかっていた。最近は「頭がガンガンして夜眠れない」と照雄さんにいっており、発作的に学ちゃんを絞め殺し、無理心中を図ったらしい。
 とみ子は五年前にある歯科大学の衛生士科を卒業し、歯医者の助手をしていたが、四十年十月に、照雄さんと結婚し、学ちゃんは初産だった。東京では十月に育児ノイローゼの母親が自殺したり、赤ちゃんを絞め殺す事件が二件あった。東大病院の話では「最近、産後ノイローゼになる母親がふえており、若い女性には母親となる教育が不足しているのではなかろうか」と指摘している。」


上掲の『進む"人口革命"』でも、世帯の細分化傾向について触れていましたが、こういった核家族化の進展が、若い母親が担う子育ての負担を大きくしてきているのでしょうか。育児の悩みが大きな事件を引き起こす事例が最近目立ちます。それにしても、真夜中に目を覚ますと奥さんが血まみれで倒れていたとは、ご主人は心臓が止まりそうになったでしょうな。



「少女を呼びとめなぐる 自転車の男」
(毎日新聞昭和41年11月7日朝刊15面)


「六日午後七時ごろ、東京墨田区押上、熊田貞雄さん(四六)の長女、小六年、悦子ちゃん(一一)は、路上で、無灯火の自転車で来た三十五、六才の男に呼び止められ約百メートル離れた、会社員、丸山悟郎さん方前の暗がりに連れ込まれた。男は紙で包んだ長さ二、三十センチの棒で悦子ちゃんの頭をなぐりつけて二週間の傷を負わせて逃げた。」


新聞紙面では小さな扱いなんですけど、怖い事件ですね。幼児に対する暴力事件が最近増えているようで恐ろしい限りです。



「ウサギと早合点 草刈り老人を撃つ 大阪 そこつ者のハンター」
(朝日新聞昭和41年11月7日朝刊15面)


「【富田林=大阪府】六日午後二時半ごろ、大阪府南河内郡千早赤阪村川野辺の雑木林で、草刈りをしていた同郡、農業奥野哲次さん(七八)のうしろから突然散弾が撃ちこまれた。近くで猟をしていた枚方市、無職T(三〇)ら二人のハンターがかけつけ、血だらけになって救いを求める奥野さんを見てびっくり。近くにいた人たちの協力を求めて富田林署に連絡、パトカーで河内長野市の病院にはこんだ。奥野さんは左半身に約八十の散弾を撃ちこまれており、一カ月の重傷。
 同署の調べでは、撃ったのはTで、この日山バトをとりに現場に来ていたが、三十メートルほど前の草むらがゆれたのでウサギと早合点、確認しないまま発砲したという。使っていた銑はブローニング五連銃(十二番口径)で、一発に三百の散弾がはいっており、百メートル先までとどくというもの。同署では、Tを業務上過失傷害の疑いで調ベている。」


撃たれたほうからすると『そこつ者のハンター』なんて気楽な見出しじゃ済まない事態ですな。山バトを狙いにいってウサギと間違えて七十のおじいちゃんを撃つとはウカツにも程があります。
| - | 01:30 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
「進む"人口革命"」についてですが、記事中では昭和90年(2015年)に高齢者人口が20%を越えると予想がされていますが、実際には昨年2006年、既に20%に到達しています。

 戦前から不景気になると、「日本は人口が多すぎる」という
声が大きくなっていました。日中戦争や満州国建国といった軍部の膨張主義を民衆が支持したのも、「増えた人口を支えるために新しい土地が必要だ」という観念が広く共有されていたためでしょう。その流れを考えると昭和40年代に人口政策を大きく変更することは難しかったのでしょうね。
| 産業ロック製作所長 | 2007/02/12 1:43 AM |










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