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昭和40年代への誘い 〜〜〜 産業ロック製作所謹製
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首なし死体事件続報と欧州ゴミ事情
 昨日に引き続き、大阪の首なし死体事件がトップニュース。



新聞斜め読み




「私刑・暴力は厳罰 中共、紅衛兵に重要通告」
(毎日新聞昭和41年11月20日朝刊1面)


「【北京十九日高田特派員】中共は十九日、紅衛兵の私刑(リンチ)暴力行為を徹底的に取り締まる方針を打ち出した。同日、中国共産党北京市委員会が市内各所に張り出した「重要通告」(十八日付)は(1)いかなる工場、鉱山、学校、機関(官公庁、団体)においても私設の留置場ないしは私設法廷を設けて、暴力、拷問を加えることは許されない(2)このようなリンチは党紀違反であり、背後関係者もきびしく追及される(3)今後はこれに類する施設あるいはリンチ行為があれば、厳重に処罰する−−と述べている。
 なぜこうした「重要通告」が公布されたかについては明記されていないが、北京市民の間では直感的にさきに先農壇スポーツセンターで発生した張以随事件に関連したものと受けとられている。
 中共北京市委員会の広報班長・張以随が北京師範学院の紅衛兵に監禁されて「工作組」問題の追及を受け、十一月四日サッカースタジアムの付近で変死休となって発見された事件は李富春(国家計画委員会主任)謝富治(公安部長)両副首相と呉徳北京市長代理(党委員会第二書記)らの指揮のもとで本格的な再捜査が進められている。
 これと並行して自殺を主張する北京師範紅衛兵と、他殺の疑いを強める張以随の遺族側との壁新聞の応酬も活発だが、いずれにせよ紅衛兵が「工作組追及」を錦の御旗にして四日間も一室に監禁していた事実は、紅衛兵運動の行き過ぎとして、市民の間に深刻な波紋を広げつつある。
 またこの事件と時を同じくして、十月二十七日夜から二十八日未明にかけ、北京の中央戯劇学院紅衛兵が同じく工作組問題で軍事科学院に押しかけ、王樹声国防次官と応酬のうえ、警備に当たった解放軍兵士と乱闘を演じ、双方におよそ八十人の負傷者を出したうえ、この乱闘事件をめぐって紅衛兵同士の暴力ザタも続いている。
 いわば張以随事件は「氷山の一角」にすぎないとみられ「紅衛兵の暴力」が批判のマトになるに及んで、中共当局もついに今回の断を下すに至ったとみられている。
 同時にこうした行き過ぎが紅衛兵運動の前途に暗影を投げかけた点も見のがせないとされている。」


「工作組」問題は、失脚が伝えられる劉少奇追い落とし活動の一環のように見えますが、まだまだ血生臭い文革の混乱は続く模様です。中共当局が抑えようとしても、肝心の毛主席がまだまだヤル気まんまんのようですし。



「外国のゴミ・東京のゴミ (下) 橋本都清掃局長の視察報告 どこでも混合収集 でもデスポーザーが使われ汚水のしみ出る心配はない」
(毎日新聞昭和41年11月20日朝刊15面)


「ゴミの処理はなるべく人目につかないように、しかも衛生的に処理することにある。こんど見て回った各都市はどこも東京と同様、台所ゴミとそれ以外のゴミを一緒にバケツに入れたものを集める混合収集方式だった。ただ収集時間は東京と違って、ほとんどが朝の六時ごろから始まる。
 集め方で変わっているのは、ローマである。ローマの新アパートにはダスト・シュートがない。市の収集員が麻袋を持って共同住宅の各階を回り、ドアの前に置かれたバケツから麻袋にゴミを移し、いっぱいになると、大黒様のように麻袋をかついで収集車まで運ぶ。麻袋を車の後部に引っかけると、袋は自動的に持ちあがって車の上に投入され、カラの袋が返ってくるという仕組み。このため、東京では車一台に二人の収集員がいればよいものが、ここでは車一台に七ー八人付いている。
 欧州の家庭ゴミは東京のゴミとは違って、ジャガイモの皮や、しおれた草花のほかは紙くずやあきかんのたぐいだから、麻袋から汚水がしみ出る心配はない。ゴミがこんなに違うのは食生活の相違が大きな原因だが、デスポーザー(粉砕器)の使用が許されていることも影響している。パリではデスポーザーを買えない家庭は、主婦が包丁で野菜くずなどを切りきざんで下水に流しているのだという。
 パリ市清掃局の幹部は「わがパリ市が一日に出すゴミをコンコルド広場に積み上げると、高さ百メートルのピラミッドができあがる」と"豪語"していたが、東京で一日に出すゴミをパリに運べぱ高さ百メートルのピラミッドが三つもできる。「東京のゴミの始末はなまやさしいものではない」とつくづく考えさせられた。
 また、道路のゴミについてみると、ロンドンでは夜九時半から翌朝六時半までに道路の清掃が行なわれ、朝、市民が起きるころには道路はすっかりきれいになっている。パリでは作業貝が朝、ゴミ収集を終えたあと、手に手にほうきを持って受持区域に出かける。歩道と車道の境にセーヌ川の水を利用した水道が配管されており、この水と一緒に路上の落葉やゴミくずを下水口に掃き込んでしまうというやり方。ロンドンでもパリでも清掃後かなり時間のたった宵の口のころには、大通りはだいぶよごれる。パリでは通行人が往来で捨てた紙くずはお巡りさんが拾って、くず箱に入れてくれると市清掃局ではいっていた。
 また欧州の諸都市では清掃担当の部局が市内の全道路の清掃を受け持っており、東京のように国道は建設省、都道は都清掃局、区道は区役所というような「責任の明確化」はなされてはいないようである。
 欧州の諸都市では電気洗たく機、中古車、古い家具といった耐久消費財の廃品をゴミとして捨てる家庭がポツポツ出始めている。使い捨て時代のこうした新しいタイプのゴミが、私たちの行く手に待っている。」


『欧州の家庭ゴミは東京のゴミとは違って、ジャガイモの皮や、しおれた草花のほかは紙くずやあきかんのたぐいだから、麻袋から汚水がしみ出る心配はない』とは、ちょっと驚きですね。いくらデスポーザーを使っても、下水の浄化処理能力には限度があると思うのですが、大丈夫なのか疑問。特に下水処理せずに川や海に流してしまうのでしょうかね。しかし中古車をゴミとして捨てるなんて、さすが欧州は裕福デス。



今日の殺伐




「妻、愛人の板ばさみ 高橋 仏がわり、首持ち歩く」
(読売新聞昭和41年11月20日朝刊1面)


「【大阪】大阪市此花区伝法町、新伝法大橋架橋工事現場下の新淀川に浮かんだ高松市、ホステス実平みゆきさん(二五)の首なし死体事件の犯人、トラック運転手高橋文明(三七)は十九日午後一時すぎ立ち回り先の北海道岩見沢市で死体損壊、同遺棄で緊急逮捕されたが、身柄は同日午後九時、大阪国際空港着の日航機で護送され簡単な取り調べを受けたあと大阪府警・水上署の捜査本部に留置された。
 高橋は捜査本部の取り調べに対し「三角関係の清算するために殺した。首を切ったのは北海道で埋めてやろうと思ったからだ」と自供しているが、二十日から犯行の方法、凶器などを中心に本格的に取り調べにはいる。
 自供によると高橋は徳島県の本籍地に妻とこども三人を残して高松市に出かせぎに行ったが、昨年六月高松市内のバーに働いていたミユキさんと知り合い、高松市、Oアパート二階六畳二間を借りて同せいした。ところが最近、ミユキさんは高橋に妻子があることを知らされ「こどもができたら困るので籍を入れてくれ」と再三迫った。
 妻子とミユキさんの間で板ばさみになった高橋は入籍を迫るミユキさんを殺害しようと決意したという。
 高橋は大阪水上署で大庭大阪府警捜査一課長を通じて次の通り記者団の問いにこたえた。
 −−首を持ち歩いてどうすうるつもりだったか。
 「世間の目をのがれて北海道で一人働きミユキの墓をたててやるつもりだった。首は仏がわりだ」
 −−死体になぜ服を着せたのか、バレるとは思わなかったのか。
 「手がかりになるものは一応全部取り除いた。しかし裸で川に流すのは冷たくてかわいそうだから着せた・・・」
 −−あとに残った自分の妻子はどうするつもりか。
 「妻子は実家が農家だから自分がいなくても食べていけると思った。犯行後自殺をするか自首しようと思ったが、こどものことを思いどうしても生きのびたかった」」


「トラックで死体運ぶ 首なし事件の高橋 飛行機で身柄護送」
(毎日新聞昭和41年11月20日朝刊15面)


「【札幌・大阪】愛人の香川県高松市、キャバレー・ホステス、実平ミユキさん(二五)を殺し、首なし死体を大阪市此花区の新淀川に捨てた疑いの徳島県生まれ、トラック運転手、高橋文明(三七)は犯行を自供、十九日夜、千歳空港発の日航機で護送され、午後八時四十五分大阪国際空港についたあと、水上署に留置された。
 自供によると、高橋は昨年五月二十日ごろ、徳島県下のバーに飲みに行き、ミユキさんと知り合い、同年九月から一緒に住んだ。今年九月、高松市のOアパートに部屋を借り、ミユキさんはキャバレー「レインボー・ガーデン」のホステスとなった。
 ミユキさんは高橋が結婚して三人の子供があるのを知らず「早く入籍してほしい」と高橋にせがんだ。ミユキさんはときどき「死にたい、一緒に死のう」などといっていたため、九日午前七時半ごろ、自宅六畳間で目をさましたとき、床の中で「殺してやろうか」といった。するとミユキさんは「あなたなんかに殺せない」といったため、横に寝ていたミユキさんの首を両手で絞め殺した。
 十二日まで死体はフトンにくるみ、一緒に寝起きしていたが、同日午前七時ごろ、紺色スーツを死体に看せ、室内で出刃包丁を使って首を切った。そのあとデパートから買ってきた幅一・四メートル、長さ二メートルのビニールに包み、ロープ二本でしばってその上から赤い毛布をかぶせ、勤め先の運送店の四トン積みトラックの運転台に乗せ、高松港からフェリーボートで大阪に向かった。大阪に着いてからは第二阪神国道を走り、此花区の伝法大橋から新淀川にビニール包みの死体だけを捨てた。首はかわいそうだったので捨てる気にならず、持ち帰った。
 十六日、アパートの荷物を整理、首はビニールに包んで、スーツケースに入れ汽車で岩見沢に向かい、十八日午後十時半ごろ着いた。その足で以前一緒に働いていた同僚の兄にあたるTさん宅をたずねたが見つからず同夜は旅館に泊まり、翌十九日午前九時半再度たずねた。」


昨日の記事で『どうやって死体を大阪に運んだのか?』と疑問を書きましたが、やはりトラックを使ったようです。勤め先のトラックを使ってまず死体を大阪で捨て、一旦戻って部屋の整理をし、鉄道で北海道に向かったとのこと。首は供養のために持ち運んだと供述していますが、『手がかりになるものは一応全部取り除いた』とも言っているので遺体の身元を隠すために切断したとも考えられますね。



「無口・・・郷里には妻子 高橋という男」
(毎日新聞昭和41年11月20日朝刊15面)


「【高松・徳島】高橋文明は、友人の話では「酒もタバコも飲まず無口で、おとなしい性格だった」という。
 高橋は徳島県名西郡、農業、Tさん(六四)の長男として京都で生まれた。立命館大学付属中学校を卒業後、昨年六月まで同町で生活していた。この間に結婚、三人の娘がいる。
 ことし春「大阪で働く」といって妻子を父にあずけ家を出た。ところが大阪には行かずに高松市に住み三月二十二日から香川県のS運送店に勤務、長距離トラックの運転手になった。」


同事件についての続報です。昨年五月にミユキさんと知り合い、同年九月同棲開始、で今年の春に『大阪に行く』と言って家を出たということなので、出稼ぎを口実にしてミユキさんと駈落したというのが実状のようですね。



「首の空輸はダメ」
(毎日新聞昭和41年11月20日朝刊15面)


「ミユキさんの首は、高橋と一緒に空路運ぶ予定だったが、日航が空輸をこばんだため、首だけは北海道警本部でしばらく預かり、あとで列車便で運ぶことになった。」


首の機内持ち込みは不可だそうです。警察も正直に問いあわせないで黙ってこっそり持ち込んじゃえばよかったのに。
| - | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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