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At the Moment

昭和40年代への誘い 〜〜〜 産業ロック製作所謹製
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カラーテレビ値下げとネオナチ
イギリスの首相官邸が大騒ぎのようです。

「電話が鳴りどおし 英首相官邸」
(毎日新聞昭和41年11月22日朝刊3面)


「英首相官邸のウィルソン首相専用電話が十八日以来鳴りっぱなしで、秘書官はヘトヘト、政務はメチャメチャになっている。事の起こりは国会のおエラ方の電話が盗聴されていたのが最近発覚したが、ウィルソン首相が知らぬ存ぜぬと突っぱね、それを皮肉る漫画が新聞に出たことから。画面には限られたものしか知らぬ専用電話の番号がすっぱ抜かれており、それをたよりに読者がからかってかけてくるわけだ。官邸では番号を変えずばなるまいとネをあげているが、黒い霧の"トウキョウ・ダウニング街一○番地"は大丈夫かな。」


専用電話といっても、本当に極秘のものではなくてマスコミ関係者だったら周知の番号だったのしょうけれども。まあ、番号を変えることですな。



新聞斜め読み




「通産省 物価引下げに本腰 まずカラー・テレビ "年内値下げ"へ指導 合成洗剤業界にも要請 電力料金も検討 バナナも安くしたい 通産省答弁」
(毎日新聞昭和41年11月22日朝刊1面)


「 通産省は、三木通産相の指示に基づき、消費物資の価格引下げを検討してきたが、二十一日、合成洗剤とカラー・テレビの値下げを指導することを決めた。同省ではこれを第一弾として、引き続き値下げの余地のある品目に対し、同じような指導を行なうといっており、これまで産業保護の色彩の強かった同省の政策転換として注目される。
 通産省がカラー・テレビなどの値下げ指導の方針を打ち出したのは、プロパンガス、家庭電器両業界に対する相つぐ公取委の手入れにより、大企業の価格維持政策や通産省の"消費者不在"行政に批判の声が高まってきたためとみられる。とくに十一日の閣議で、佐藤首相が公取委の立場を支持、三木通産相に対して物価対策に協力するよう要請したことが決定的だったようである。
 同省が、こんど取り上げたのは合成洗剤とカラー・テレビの二品目だが、いずれもコストが大幅に引き下げられてきているにもかかわらず、価格が高水準に維持されているとみられるものである。(中略)

19型を約十七万円

 通産省は二十一日、家庭電器メーカーを個別に呼んでカラー・テレビの価格引下げを指導するとの方針を明らかにしたが、これによって十九型(一九インチ)で十七万円前後のカラー・テレビが年内にも出現する可能性がでてきた。
 これまで業界では「カラー・テレビの部品は五〇パーセント以上が白黒テレビと共通で、合理化されつくしているので、これ以上の量産効果は期待できない。カラー・ブラウン管は製品の歩止まりが悪いのでいまのところ安く入手できない、という事情がある。それにカラー・テレビの組み立てには白黒テレビの三倍近くの手間を要する」として、公式的には値下げできないとの態度をとってきた。
 業界では、表面上この態度を変えていないが「要請を受ければ一応考えなければならないだろう」というメーカーもある。この結果早ければ年内にも値下げが実現するもようだ。十九インチで十五万円というのが一応の目標だが、各社とも段階的に実施する意向なので、とりあえず実質値下げ分二万円、キャビネットや回路の簡素化で一万円、合計で三万円程度安い十六、七万円のカラー・テレビが出現する公算が強い。」


家電業界の目玉のカラーテレビですが、なかなか期待通りには普及しません。やっぱり高価格がネックになっているようで、珍しく行政が値下げに乗り出してきました。国民の人気を気にした総理の力でしょうか?



「九万八千円のカラー・テレビ 東武百貨店 突然売り出す 30台、あっというまに」
(毎日新聞昭和41年11月22日夕刊11面)


「東京池袋の西武百貨店で旧型一六インチカラー・テレビ(正価十六万九干円前後)を一台九万九千八百円で売り出す話が伝えられ、話題になっていたが、二十二日、同じ池袋の東武百賀店で一足先に同型のカラー・テレビが一台九万八千八百円で売り出され、アッという間に三十台が売り切れた。
 二十一日には三木通産相の指示で通産省が消費物資の価格値下げを指導することになり「その第一弾としてカラーテレビ一九型(一九インチ)を十九万円台から十七万円前後に値下げを指導するというが、一方では十六インチの旧型とはいえ売り値十万円以下という"既成事実"ができて、業界は複雑な様相を呈してきそうだ。
 この九万八千八百円のカラー・テレビは、東武百貨店が二十日から始めた「歳暮大廉売」で売り出したもので、西武と同じ旧型一六インチカラー・テレビ。店頭には飾らず、チラシ広告による予約受け付けをしたが、売り出し当日の午前中に用意した三十台が売れてしまった。同百貨店の話では、以前から売り出し計画を立てていたが、別に業界から横ヤリもはいらなかったという。
 しかし、このテレビ"一流メーカー品"というだけで、メーカーの名前については発表できないが好評なので、各メーカー別に交渉して、これからも需要にこたえると強気でいる。
 一方、カラー・テレビの安売りを"無期延期"した西武百貨店の森専務は「うちでも当初九万八千八百円という値段を考えた。しかし東武百賀店が仕入れたルートなどを研究して考えるがうちがすぐに同じように売り出すかどうかは決めていない」と複雑な表情だ。」


通産省の方針を知ってか知らずか、東武百貨店でカラーテレビの大安売り。それにしても、同様のセールを予定していた西武百貨店が中止したのは、なにか曰くがあったんでしょうか?



「西独州の"ネオ・ナチ"進出 欧米諸国、強い衝撃 ソ連も"警戒が必要"と報道」
(毎日新聞昭和41年11月22日朝刊3面)


「【ロンドン支局二十一日】西独バイエルン州議会選挙でネオ・ナチといわれる(国家民主党)(NDP)が十五議席を獲得して第三党に進出したことについて、二十一日のロンドン各紙はいずれも大見出しで詳細に報道し、バイエルン州がかつてヒットラー台頭の地方であった点を注目している。
 タイムズ紙はこの勝利が、ボンの欲求不満の政治家たちのいっそうの関心をひくことになろうと述べ、ガーディアン紙はNDPは不平分子の党であり、こんどの選挙は西独誕生以来最も重要な州選挙であったとしている。これに対しデーリー・テレグラフ紙はボン特派員の記事中で、ボンでは同党の成功はナチの復活というより、むしろ政局混乱に対する抗議とみなされていると述べている。
 一方、ソ連タス通信は選挙結果を警戒すべき兆候であるとし、NDPの進出はボンの政策への反発だと報じている。また、かつての枢軸イタリアでも反響は大きく、ローマのメッサジェロ紙は「ナチの地獄の思い出はまだ生々しい」と述べている。
 また、パリでも同日フィガロ紙がボン特派員の記事を載せ、一地方選挙がドイツと欧州にとってこれほど重要だったことはなく、現在ボンで進行中のキージンガー氏の連立工作に決定的ともいえる影響を与えるだろうと述べた。
 【ニューヨーク二十一日UPI】西独バイエルン州議会選挙の国家民主党(NDP)の進出は、米国でも大反響を呼び、ニューヨークでは二十一日ニューヨーク・タイムス紙など朝刊紙がともに全段抜きの大見出しのもとにボン特派員の長文の記事を掲載した。」



「ベルリン市議選にも立候補 ネオ・ナチ通告」
(毎日新聞昭和41年11月22日朝刊3面)


「【ベルリン二十一日AFP】西独バイエルン州議会選挙で躍進した極右の国家民主党(NPD)は二十一日、来年三月十二日に行なわれる西ベルリン市議会選挙にも立候補者を立てる旨の文書を関係者に配布した。」


 欧州各国で衝撃をもって伝えられたニュースですが、日経が解説記事を書いているので紹介。


「さまよう"ナチの亡霊" 党員の大半が30歳台 神経とがらすまわりの国」
(日本経済新聞昭和41年11月22日夕刊2面)


「ナチスが壊滅してから二十年以上たった西独で再び"ナチスの亡霊"がさまよい出している。ネオナチスと呼ばれるNPD(ドイツ国家民主党)がへッセン、バイエルン両州の州議会選挙で大量進出し、かつてのナチス台頭時代のような不安感を周辺の欧州諸国に与えている。

発祥地バ州で急進出

 ヘッセン州の選挙でNPDが総投票数の七・九%を得て八議席を獲得した時、欧州の各紙はいっせいに騒ぎ立てた。タイムズ紙は「ヘッセンからのショック」という題の社説を掲げて「現在の西独の環境は、ヒトラーを政権につかせた時とはかなり違うが、NPDについて真剣に考えなければならない」と述べたし、ル・モンド紙も「混乱に乗じてのボロもうけ」という題でNPDの進出を憂慮している。
 欧州各国がNPDに対し特に神経をとがらせているのは、その進出の速さである。NPDは一九六四年に群小極右政党が集まって結成された。そして早くも咋年九月の総選挙には総投票数の二%にあたる六十六万票を獲得している。西独の選挙法では得票率が五%を越えない政党は議席を得られないことになっているので、NPDは連邦議会の議席は獲得できなかったが、ことし三月のシュレスウィヒ・ホルシュタイン州の市町村選挙では一○%も得票して急進出した。その後、ハンブルク市、ノルトライン・ウエストファーレン州の選挙では議席を得られなかったものの、ヘッセン、バイエルン両州では大成功をおさめたわけである。特にバイエルン州はナチス発祥の地でもあり、NPDは七・四%の得票率で十五議席を奪い、FDP(自由民主党)をたたき落として一躍、第三党の地位にのし上がった。

現政治への不満反映

 こうしたNPD急進出の背景には政治の現状に対する両独国民の強い不満がうかがわれる。両独国民は西独が欧州第一の経済力をたくわえながら国際政治には全く無力であり、いまだに近隣諸国に対してナチスの犯した罪を心理的な負担としていることに不満を持っている。それに戦後二十年以上もたつのにドイツ再統一問題はなにも進展していない。
 ずっと政権を担当してきたCDU(キリスト教民主同盟)はこの問題になんらなすすべを知らなかったし、SPD(社会民主党)やFDPにしても解決策を持ち合わせていない。この点、NPDがオーデル・ナイセ以東の旧ドイツ領の返還要求、いまだに続けられている戦犯裁判の打ち切り、対米従属関係からの脱却を政策綱領にあげていることは、不満を持つ西独国民にかなりアピールしたものとみられる。

カギ十字はないが

 ところで、NPDはナチスのような政策をとろうとしているのだろうか。フリードリッヒ・ティーレン党首はナチスとの関係を否定し、れれわれは民主的であると述ベている。そしてユダヤ人を差別しないだけでなく、ユダヤ人の党員もいると主張している。しかし実際にはナチスとの開係はかなり密接なようだ。たとえば十八人の党幹部のうち十二人は旧ナチであり、しかもそのうちの七人はヒトラーが政権をとる以前からの党員だった。またNPDの旗は真紅の地にまんなかを丸く白抜きにしたもので、これにカギ十字を入れれば完全にナチスの旗となる。
 そのためNPDの内部ではナチス的な行き方に反対する動きも出ており、最近、ビンダー副党首らは党内の極右派の支配増大に公然と不満を述べて除名されてしまった。ビンター氏は「私は狂信的な思想によって国を悲劇におとしいれる責任をとりたくない」と述べ、バイエルン州の選挙ではNPDに投票するなとさえ呼びかけた。しかしこうした分裂が起こったにせよ、NPDの党員や支持層に第二次世界大戦の時にまだ未成年だったものが多いという事実はいくぶん不安を感じさせるものがある。党員の三分の二は三十五歳以下といわれ、またヘッセン州の選挙に立候補した候補者も大部分三十代だった。

いざとなれば禁止も

 だがNPDが今後党勢を増大すると考えるのは早計である。いかに西独国民が政治の現状に不満を持っていたからとて、大多数のものはナチスの復活を望んでいないし、またナチス被害を受けた近隣諸国も黙っているはずがない。西独政府はいざとなればナチスと関係のある政党を禁止する政党法をNPDに発動することができるのだ。
 西独ではいまだに政府の要職につくものはナチスとの関係を執ように追及されている。最近CDUの首相候補に選ばれたキージンガー氏がナチスとの関係を洗われているのもその一例である。キージンガー氏の場合、一九三三年にナチスに入党し、西独外務省で海外向け放送を担当していたといわれるが、同氏は入党の翌年にナチスに対する興昧を失ったこと、また反ユダヤ的放送内容は消したことでゲシュタポに密告された事実をあげて陳弁につとめている。
 シュレーダー外相もかつてナチだったが、ユダヤ系の夫人と結婚するため離党した経歴の持ち主だ。この世代の人々は青年時代にナチスとなんらかの関係を持たざるを得なかった人々だが、現在、ナチ思想とは直接的な関係はない。しかしNPDの進出といい、キージンガー氏の前歴といい西独のニュースにはこのところナチスに関係したものが多いだけに、他の欧州諸国をいらだたせているのであろう。」


 現政権への不満の表明として票をのばしたとみて欧州の新聞の論調も、注意して見守ることが必要だがまだ危険な段階ではないというものがほとんど。ここらへんは、第一次大戦後ドイツに対する懲罰が激しすぎために、逆にナチの台頭を招いてしまった、という経験が生きているのでしょうか。



「試走中にブロック・サイン 八百長競輪、四選手ら検挙」
(毎日新聞昭和41年11月22日朝刊15面)


「【横浜】八百長競輸を捜査中の横浜保土ケ谷署は、二十一日までに競輪選手の山口県都濃郡、N(三三)宇部市、I(三九)下関市、Y(三二)大分県別府市、T(四六)の四人と、神奈川県大和市、土建業、K(四一)ら三人を競輪法違反(贈収賄)の疑いで検挙した。
 調べによると、Iは昨年九月末、Kらに「八百長競輪をしてくれ」と頼まれて十万円をもらい、同年十月三日から三日間、埼玉県所沢市の西武園競輪場で行なわれた"第二回川越市営競輪"で、本命選手を妨害した。N、Y、Tらも三十九年暮れから昨年十一月までの間に、現金五-十万円を受け取り、大阪府の岸和田競輪、神奈川県川崎競輪などで、八百長競輪をしていた。
 このほか四選手は後楽園、名古屋競輪でも、八百長をしていた疑いがある。しかし八百長がうまくいかず、Kらのあげた利益は百万円程度だった。
 Iら四選手は日本自転車振興会所属A級選手。競技開始前の試走のさいブロックサインで、Kらにマークする選手を知らせるなどしていた。」


警察が捜査が開始したきっかけはやはり内部告発かな。百万円の利益とは、なかなかのものですが、かけた手間やリスクの割には合わなかったということなんでしょうね。競輪の予想で、『ブロックサインの解読』が流行するかも。



今日の殺伐




「猛犬、四人をかむ 藤沢」
(朝日新聞昭和41年11月22日朝刊15面)


「【藤沢】二十一日タ、神奈川県ノ藤沢市内の住宅街で犬が小、中学生四人を次々とかみ、手足などに一週間から三週間のけがをさせて、逃げた。
同日午後四時ごろ、同市立明治中学校グラウンド裏手の同市Mさん方庭で次女、同市立明治小一年Mちゃん(七つ)と近くの同所Mさんの長女同小一年Iちゃん(七つ)が遊んでいたところ、突然体長八十センチ前後の黒い犬が飛込んできて次々にかみついた。
Mちゃんは右腰や左肩など二カ所をかまれて二週間のけが。Iちゃんはひざの付け根をうしろから幅十センチほどかみ切られ、右モモも無数のかみ傷で三十針も縫う三週間のけがをした。
 同時刻ごろ、同中学校裏の畑跡の広場で遊んでいた同所Mさんの長男、Tちゃん(六つ)も同じ犬に襲われ、右腕や左ひざを前後からかまれたほか、同中学校内の渡り廊下で同市Sさんの長女、同中三年Sさん(一五)も右モモや腰をかまれ、それぞれ一週間のけがをした。
同夜、藤沢保健所へ同市Aさん(三一)から「飼っているドーベルマンがクサリを切って逃げた」と届けがあり、同保健所はこの犬がかみついたとみて捜している。」


逃げたのはともかく、有無を言わせず子供たちに噛みつくとは、普段どんな飼い方をしてたんでしょうか。いくらドーベルマンとはいえ、かなりストレスが溜まっていたんですかね。



「選手来ず、お客さん騒ぐ 板橋でのプロレス興業」
(毎日新聞昭和41年11月22日朝刊15面)


「二十一日夜、東京板橋区板橋四の六の一六、元都電板橋駅前広場板谷駐車場で行なわれる予定のプロレス興業(主催・オリエントプロ興業、埼玉県)で、試合開始の午後六時半をすぎても選手が現われず、七時半すぎ主催者が「連絡の手違いで試合は中止になった」とリングから説明した。しかし約千三百人の観客の大半がリングに上がってロープをひきちぎったり、イスをこわして騒いだ。
 板橋署と警視庁第四機動隊から二百人が出動して警戒に当たったが、十時すぎ残っていた約五百人に払い戻しをはじめたためおさまった。
 同夜のプロレスは東京プロレスリング興業(豊登会長、新宿区)がオリエントプロに興業権を売ったもので、豊登、猪木や外人選手が出場するはずだった。東京プロレス側は「試合前に受け取る約束のファイトマネーを払わないので選手を引き揚げた」といっており、同署は両者から事情を聞いている。
 なおオリエントプロは二十三、四の両日、同駐車場で払い戻しを行なう。」


もう11月も末ですが、駐車場での興業とは野外特設リングだったんですかね。この寒空の夜に延々待たされて『中止』と知らされたら、そりゃ暴れますわな。
| - | 02:04 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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| 出会い | 2010/05/10 11:28 AM |

素晴らしいサイト!
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